2022年3月、TBS系列のローカル局「あいテレビ」で放送されていた深夜バラエティ番組『鶴ツル』が突如打ち切りとなりました。
番組終了の背景には、フリーアナウンサー・大下香奈によるセクハラ被害の訴えがあったとされ、放送倫理・番組向上機構(BPO)での審理や、2025年に入っての訴訟提起など、問題が続いています。
本記事では、事件の経緯や関係者、現在の状況までをわかりやすく解説していきます。
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あいテレビをセクハラ被害でフリーアナウンサーが訴訟
2025年、フリーアナウンサーが、TBS系列局のあいテレビに対して損害賠償を求める訴訟を東京地方裁判所に起こしました。
テレビ番組で共演者のセクハラ発言により精神的苦痛を受けたなどとして、フリーアナウンサーの女性が6日、番組を制作・放送した「あいテレビ」(松山市)に慰謝料など約4100万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。
引用元:読売新聞オンライン
報道内容からは、
- あいテレビのバライティー番組の進行役として出演
- 収録中に男性共演者からセクハラ発言を受けていた
- 番組は2016年〜2022年まで放送
- 番組では出演者3人が酒を飲みながらトークする形式
ということがわかっています。
訴訟を起こしたフリーアナウンサーとは一体誰なのでしょうか?
あいテレビを訴えたセクハラ被害者のフリーアナウンサーは大下香奈!
報道当初は被害者が「フリーアナウンサー」とのみ報じられていましたが、番組内容や出演者情報などから、
であることが明らかになりました。
大下香奈は、NHK出身でフリーに転向後も地元・愛媛を中心に活動していた実力派アナウンサーです。
大下香奈のプロフィール
氏名 | 生年 | 出身地 | 主な出演番組 |
---|---|---|---|
大下香奈 | 1980年 | 愛媛県 | NHK松山放送局、鶴ツル など |
大下香奈は長年にわたって番組での言動に苦痛を感じており、2021年11月には番組プロデューサーに降板の意向を伝えていました。
セクハラ発言をした大物タレントは誰?
『鶴ツル』には、俳優・タレントの片岡鶴太郎がレギュラー出演していました。
番組は片岡鶴太郎と福村俊弘(住職)によるユニークなトークを中心に構成され、そこに大下香奈がアシスタントとして加わる形式でした。
セクハラ発言の具体的な内容や発言者の実名は公表されていませんが、番組内での下ネタや性的発言がたびたび繰り返されていたと大下香奈が証言しています。
番組打ち切り後、セクハラ問題はどうなった?
2022年3月に『鶴ツル』が終了して以降、しばらくの間はセクハラ問題に関する目立った報道や進展はありませんでした。
しかし、2023年7月19日、BPO(放送倫理・番組向上機構)の放送人権委員会が、本件について正式に審理入りすることを決定しました。
BPOが審理入りを決定
BPOの公式発表によれば、申立人である女性出演者(大下香奈アナウンサー)は、番組内での他の出演者による度重なるセクハラ発言により、精神的な苦痛を受けたと主張しました。
申立書には、以下のような内容が記されています。
「番組開始当初から苦痛を感じており、改善を訴えていたにもかかわらず、他の出演者のトークが申立人自身に対するものも含め、しばしば性的な内容を含んでおり、羞恥心を抱かされた。また、こうした放送によって自らのイメージが損なわれたことで、人権侵害と放送倫理上の問題が発生した」
あいテレビ側の見解
これに対して、被申立人であるあいテレビは、
- 「申立人は番組の趣旨を理解したうえで出演していた」
- 「申立人からの苦情は2021年11月が初めて」
- 「放送内容は社会通念上、相当な範囲内」
と主張し、人権侵害や放送倫理上の問題はなかったという立場を示しています。
また、あいテレビは番組終了について「申立とは関係なく、総合的な判断によるもの」と説明しています。
片岡鶴太郎の所属事務所にも本件は報告されており、もう一人の出演者である福村俊弘住職は「特別問題はなかった」としています。
東京地裁にて訴訟が提起される
さらに、2025年6月6日には、申立人である大下香奈アナウンサーが、あいテレビに対して約4100万円の損害賠償を求める訴訟を東京地方裁判所に起こしました。
訴状によると、『鶴ツル』出演中に共演者から受けたセクハラ発言により精神的苦痛を受けたことが原因とされています。
大下香奈アナウンサー側はこの件を正式に公表し、法的措置に踏み切った形です。
今後の展開は?
BPOは「次回委員会から実質審理に入る」と明言していましたが、その後どうなったのかについては詳細が不明のままでした。
しかし、2025年6月6日に裁判所での法的手続きも始またことで、今後何かしらの進展がある可能性が考えられます。
あいテレビと大下香奈アナウンサー双方にとって、どのような形で解決が図られるのかが注目されます。
まとめ
『鶴ツル』打ち切りの裏には、フリーアナウンサー・大下香奈さんによる深刻なセクハラ被害の訴えがあったことが明らかになっています。
BPOでの審理、番組終了、そして2025年の訴訟提起と、長期間にわたる問題となっています。
本件は、地方局制作の番組であってもジェンダー配慮や労働環境の整備が求められる時代にあることを示しています。
大下香奈さんの行動が、今後のメディア業界における働き方改善の一歩となるか、注目して見守りたいところです。